メッセージテーマ「再臨」



  • 2023/10/01
  • 再臨 / 人類救済計画

メシア再臨のトリガー

イエス・キリストを信じる私たちは今、メシアの再臨を待ち望んでいる。メシアの再臨とは、イエス・キリストが再びこの地上に戻って来られることを意味する。イエス・キリストは、今から約2000年前に旧約聖書の預言通り、地上に来られた。そして、私たちの罪を贖うために十字架で死に、墓に葬られ、復活された後、500人以上の弟子たちの前に現れ、彼らが見守る中で雲に包まれて天に昇られた。それから現在に至るまで、イエス・キリストは、神がおられる天の聖所で大祭司として私たちのために執りなしの祈りを捧げてくださっている。このイエス・キリストが、もう一度地上に戻って来られ、王として全世界を統治されるのだ。その王国をメシア的王国という。私たちクリスチャンは、永遠のいのちを持ってメシア的王国に入ることを希望として今の世を忍耐して生きている。

神の人類救済計画は、次のステップを踏んで行われる。
①イエス・キリストがユダヤ人のメシアとして地上に来られ、ユダヤ人に福音を伝える。
②イエスを信じるユダヤ人が起こされたが、大半のユダヤ人がイエスを拒否したので、福音が異邦人に伝えられる。
③福音が全世界に宣べ伝えられ、異邦人が次々と救われる。
④救われる異邦人の数が満ちた時、携挙が起こる。
⑤地上に大患難時代が訪れ、不信仰なユダヤ人が裁かれる。
⑥大患難時代の最後に、ユダヤ人が民族的にイエスをメシアであると信じ、民族的救いを経験する。
⑦イエス・キリストが再臨し、地上の全ての悪を滅ぼし、メシア的王国が到来する。

以上のステップを見て分かる通り、メシア再臨は、ユダヤ人が民族的にイエスをメシアであると信じることがトリガーとなって起こるのである。では、この聖書的根拠を確認しよう。まずゼカリヤ書12章10節である。

ゼカリヤ書 12章10節
"わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと嘆願の霊を注ぐ。彼らは、自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見て、ひとり子を失って嘆くかのように、その者のために嘆き、長子を失って激しく泣くかのように、その者のために激しく泣く。"

この聖句では、大患難時代の終わりに、神が聖霊をイスラエルの民の上に注がれることが預言されている。聖霊は、イスラエルの民に救いをもたらす役割を果たすので「恵みの霊」と呼ばれ、イスラエルの民に嘆願の思い(祈り)を与えるので、「嘆願の霊」と呼ばれている。この時、イスラエルの民は、「自分たちが突き刺した者」、つまり、イエス・キリストを仰ぎ見るのである。メシアを拒否し続けたことが、いかに重大な国家的罪であったかを理解したイスラエルの民は、激しく泣く。そして、民族的にイエス・キリストこそ、自分たちの救い主メシアであると告白し、メシアに戻ってきてくださいと懇願の祈りを捧げるのである。イエス・キリストは、この祈りに応えて戻ってきてくださることを、マタイの福音書23章39節で約束してくださっている。

マタイの福音書 23章39節
"わたしはおまえたちに言う。今から後、『祝福あれ、主の御名によって来られる方に』とおまえたちが言う時が来るまで、決しておまえたちがわたしを見ることはない。」"

この約束通り、イエス・キリストは再臨してくださるのだ。そして、イエス・キリストが王として全世界を統治するメシア的王国が到来し、私たちはその中で祝福に満ちた1000年間を生きることになる。

今、多くのユダヤ人がまだイエス・キリストを信じていないが、これは異邦人である私たちが救われるために、神がその状態を良しとしてくださったからである。だから、私たちは不信仰なユダヤ人を見て、裁き心を持つべきではない。むしろ、彼らのおかげで私たちは聖書を読むことができ、救いに与ることができたことに感謝し、彼らの救いのために祈るべきである。神は、神の民であるユダヤ人を愛し、彼らの救われることを願っておられる。携挙が起こる前に一人でも多くのユダヤ人が救われ、共に携挙に与ることができるように、また、その後であったとしても、彼らが聖書の預言通りに民族的救いに与ることができるように祈ろうではないか。それが、私たちの待ち望んでいるメシア再臨のトリガーとなるのだ。

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